
大盛況だった「東京アウトドアショー2024」
「オートキャンプ白書」は、日本オートキャンプ協会から年に1度発行されているキャンプの動向調査でキャンパーやキャンプ場、アウトドア業界の行方を示す指標にもなっている。今回は2024年7月発表のデータを見ながら振り返る!
キャンプ人口減少の真実は?
「2024年オートキャンプ白書」によると、2023年のオートキャンプ人口は600万人で前年の650万人よりも減少した。大きな理由には、新型コロナウィルスが2類から5類に変わって行動に制限がなくなり、キャンプ以外の旅行やレジャーが楽しめるようになった点があげられる。しかし、その一方で、同じ人が何度もキャンプ場を訪れているケースが増えている様子で趣味としてのキャンプが定着していている。「キャンプブームは過ぎ去ったのか?」といわれる今でも週末ともなれば、予約が取れないほど活況なキャンプ場も存在しており、キャンプ熱は「依然として高い状態」を維持している。
1年間でキャンプへ行く回数は増加
キャンパーたちのキャンㇷ゚熱の高さは、1人あたりの年間平均キャンプ回数に表れている。キャンプ人口が減少しているにもかかわらず2023年も堅調に右肩上がりで推移。「2か月に1度は定期的にキャンプ場に出かけている」という平均的な日本のキャンパーのライフスタイルが垣間見える。しかし、「私は月1回はキャンプにいっている」「自分は2週間に1回だ!」という人も実際はかなり多いのではなかろうか。2024年はキャンプは特別なイベントではなく「より暮らしの中へ」進んでおり、「キャンプは生活の一部」というキャンパーが増えていると推測されている。
ソロキャンプが増えている
コロナ禍前は、キャンプといえば、家族や夫婦で行くのが定番だった。しかし、2023年の最新データでは、家族キャンプは4割強にとどまっている。その一方でソロキャンプ、デュオキャンプ、グループキャンプと多彩なキャンプスタイルが全体的に伸長。特に今回注目したいのは、ソロキャンプがキャンプスタイルの定番となり、上位3位に初登場したことだ。また夫婦でのキャンプについても、以前は子育てを終えたシニア世代の夫婦がメインでだったが、子育て前の若い夫婦やカップルで行くデュオキャンㇷ゚がトレンドになっている。
9月がキャンプのハイシーズンに
ひと昔前はキャンプといえば「林間学校」や「夏休みのイベント」というイメージが定着していたが、2023年にキャンプをした月で1番多かったのは、9月でした。暑い季節に懸念される熱中症など危険性を避け、夏休みからちょっとずらして涼しくなってからキャンプに行く人が増えているようだ。また、冬などキャンプなど、従来はオフシーズンと考えられていた季節にも、ストーブやシュラフなどの装備でしっかり固め、心地よいキャンプを楽しむ人も多くなっている。あえて混雑を避け、平日のキャンプ場でゆったりキャンプを楽しむ人も増えている。キャンプ経験を積んでベテランキャンパーとなり、年間を通してキャンプを楽しんでいるようだ。
キャンプ場の運営状況は?
コロナ禍が追い風となり、需要を伸ばしたキャンプ場は多かった振り返るが、2023年は特需ともいえる状態は、いったん落ち着きを見せている。さらに、世界的な物価上昇があり、キャンプ場の維持費や人件費も例外なく増加している状況だ。気になるのは利用料金だが上昇傾向。その一方で、利用者が求める設備の増強やキャンプ地の整備にも積極的に取り組むキャンプ場も増えている。
キャンプ場の稼働率は高止まり
キャンプ場の経営状態の指標として、よくメディアなどで使用されるのが、キャンプ場の平均稼働率だ。2023年の稼働率は20%弱で、若干落ち込んでいる。しかしながら、コロナ禍前と比べても、かなり高い率にとどまっている。人気キャンプ場はいまだに超満員でなかなか予約が取れない状況が続く。また、キャンプ場の料金については、以前は平均で4000円台でしたが、2023年は物価や人件費の高騰があり、はじめて5000円台の大台に乗った。料金が上昇傾向なのは利用者としては残念だが、インフレが主たる原因になっている。
設備強化に取り組むキャンプ場が増加
その一方で、設備の増強に積極的に行うキャンプ場が増えています。特に、ウォシュレット付きトイレのは7割近くで導入され、急速に普及が進んでいる。その他にも、電源サイトや水場の温水、シャワールームなど、キャンプ場にあるとうれしい設備がどんどん増え、家での生活に近づいている。新しいところでは、電気自動車用の充電設備を導入しているキャンプ場が全体の3.4%という結果が出ており、今後拡大されていくことが期待される。
2025年アウトドア市場のゆくえは?
アウトドア市場のゆくえを占う、テント・シュラフ・タープなどの輸入金額の推移は、2022年がピークだったが、2023年は減少した。しかしながらコロナ禍前と比べ、まだ高い水準にとどまっている状況だ。日本オートキャンプ協会の記者発表によると、急激な追い風を受け特需となった2022年を除けば、堅調に推移しているとのことだ。
2024年アウトドア市場予測 ポイント5つ
オートキャンプ白書をもとに、2025年のアウトドア業界のトレンドについて、独自にまとめてみたので、ぜひ、参考にしてほしい。
1.ファミリーキャンプがリード!
キャンプ用品の市場は、2025年もファミリーキャンプが変わらず牽引していくことになる。
2.ソロキャンプ用キャンプギアの新商品が多く登場!
小型の焚火台やコンパクトに折りたためるテーブルなど便利で軽量化できるソロキャンプ用ギアに売れ筋商品へのニーズが高まり、新商品が多く登場に期待。
3. デュオのキャンプスタイルが進化!
夫婦やカップル2人で相談しながらつくるキャンプスタイルがよりスタイリッシュな方向へ進化していくことが考えらる。おしゃれで、カッコいいデュオキャンプ用ギアが注目を集めるだろう。
4.デイキャンプ、公園キャンプ用ギアのニーズが拡大!
サンシェードや、簡易テーブルやチェア、クーラーボックスなど、日帰りキャンプや公園で使用するグッズのニーズが増加。
5. 車中泊が流行!
スマートキャンプの延長としての車中泊の人気もトレンドから外せません。車中泊専用車はもちろん、クルマの装備やカー用品のニーズもより高まっていく。
まとめ
「オートキャンプ白書」は、日本オートキャンプ協会から年に1度発行されているキャンプの動向調査だ。最新データでは、キャンプ人口そのものは減少しましたが、キャンプ熱は依然高い状態が続いている。データの詳細を見ていくと、家族キャンプ以外にも、ソロやデュオなどさまざまなキャンプスタイル登場し、年間を通して充実したキャンプを楽しむ人が増えている様子がうかがえる。また、キャンプ場の設備増強が進み、ウォシュレット付きトイレなどの普及が加速.。その他にも電気自動車用充電設備がキャンプ場に登場しはじめており、近い未来には当たり前の設備になっていく。日常の生活により近い状態で、キャンプを楽しめる時代はすぐそこまできいる。
参考文献:オートキャンプ白書2024 - 平日キャンプ 人気急騰 -
A4判 7月11日発行 7,920円(税込)
発 行 一般社団法人日本オートキャンプ協会
https://www.autocamp.or.jp/post-18260/

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