アウトドア料理に慣れてきたら、オーソドックスなBBQ料理以外も楽しみたい!そんな方にぜひ挑戦していただきたいのがスペイン料理です。昼食編に続いて、今回は夕食編。ビールやワインに合う、夜飲みにぴったりなスペイン料理の数々をご紹介!
★夜のスペイン料理はタパスからはじまる
昼食(Comida)に重きを置くスペインの夕食(Sena)は、夜10時頃とかなり遅い時間帯です。スープやオムレツなどをささっと食べて寝ます。
とはいえ、夕方5時くらいからタパス(Tapas)と呼ばれる小皿料理をちょっとずつつまみながら、ワインを飲んで楽しい夜を過ごすのが習慣です。
タパスはどれもシンプルな調理法で、キャンプの夜飲みによく合います。この機会に代表的なタパスの調理法やエッセンスをマスターし、キャンプ料理に取り入れてみましょう!
今回紹介するレシピは以下のとおりです。
◆タパス1:ピミエントス・アサード(焼きピーマン)
◆タパス2:ピンチョス
◆タパス3:マッシュルーム・セゴビア風
◆メイン:トルティア・デ・パタタ
◆デザート:クレマ・カタラーナ
☆ピミエントス・アサード(焼きピーマン)
ピミエントス・アサード(Pimientos asado)とは、焼きピーマンのことで、夏のスペイン料理に欠かせない一品です。今回はキャンプ場の近くの道の駅で手に入れた新鮮なピーマンのほろ苦い味そのものを赤ワインのつまみに楽しみます。
このピーマン料理のほかにも、ピミエントス・デ・パドロン(Pimientos de Padrón)という、獅子唐の素揚げも人気があり、好みが分かれるところです。
たっぷりのオリーブオイルで、焦げ目を付け「焼きすぎではないか?」というくらいトロトロに焼くのがスペイン流ですが、焼き加減はお好みで。油を控えたいという人は、炭火で網焼きにするのもおすすめです!
【材料】
ピーマン 好きなだけ
オリーブオイル 適量
塩・黒こしょう 適量
バルサミコ酢or米酢 適量
【作り方】
ピーマンを2つに切り、種を抜きます。
スキレットにオリーブオイルを適量入れ、焼き目をつけます。
火から下ろし、塩・黒こしょう、バルサミコ酢(米酢でも可)でお好みに調味し、皿に盛りつけて完成です。
☆ピンチョス
「ピンチョス」(pinchos)とは、スペインの串刺し料理のこと。タパスのなかではクリエイティブで華やかさを演出できる料理です。一般的に複数の食材を選び、つまみやすくするため1本の串に刺します。
今回は食材を1つにまとめるためにズッキーニのソテーで巻きましたが、一番下に薄く切ってガーリックオイルで焼いたバケットを、カナッペのように置いてもオシャレを演出できそうですね。
ピンチョスのルールは、複数の食材を「串に刺す」だけ。食材のチョイスは自由に考えてみてください。昼間のキャンプ料理で残った野菜やハムなどを簡単にアレンジして、楽しんでみるのもよさそう!
【材料】
・ナス 1本
・ズッキーニ
・赤パプリカ
・ベーコン(ブロック)
・ガーリックオイル
・生ハム
・オリーブ
・塩・こしょう
【作り方】
ナスを輪切りにし、ズッキーニは縦長にピーラーでカット、赤パプリカとベーコンを食べやすい大きさに切ります。
1をガーリックオイルで炒めておきます。
オリーブ・生ハム・パプリカ・ズッキーニを巻いたベーコン・ナスの順に串に通します。
塩・こしょうで調味し、完成です。
☆マッシュルーム・セゴビア風
セゴビア地方のマッシュルーム料理は、生ハムや豚ひき肉などと、バジル、パセリといったハーブを詰め物にしてフライパンで焼き上げる大人気の料理。スペインにはマッシュルーム専門店があるほどの人気ぶりなのです。
今回は、スペインを代表する生ハム、ハモン・セラーノ(Jamon Serrano)1枚を小さく切って使い、バジルソースにからめていただきます。
「高級な生ハムを焼くのはもったいない」と思う人もいそうですが、直接焼くのではなく、マッシュルームを器にして焼きます。そのままで食べるのとはまた違ったおいしさを裏技的に楽しめますので、ぜひ、試してみてください。
【材料】
マッシュルーム 好きだけ
バジルソース(市販でも)適量
生ハム 適量
オリーブオイル 多め
にんにく 1片
【作り方】
マッシュルームの軸を抜き、みじん切りにします。
市販のバジルソースと混ぜたら、マッシュルームに詰め、トッピングに生ハムをのせます。
スキレットにオリーブオイルをひき、みじん切りしたにんにくを入れ、油に香りづけをします。
マッシュルームをさかさまにして、そのまま焼きます。
☆トルティア・デ・パタタ
photo AC
トルティア・デ・パタタ(Tortilla de patatas)は、スペインのSena(夕食)の代表的料理です。ジャガイモと卵だけで作るシンプルなオムレツは、別名「スペインオムレツ」とも呼ばれています。
ケーキのように切り分ければ、タパスにもなります。今回は、まるごとお皿に盛って、トマトやバジルソースと一緒に盛り付けてみました。ケチャップをかけるだけでもおいしくいただくことができます。
【材料】
じゃがいも 1個
卵 2個
オリーブオイル 適量
にんにく 1片
アンチョビフィレ 1枚
コンソメ顆粒 小さじ1
【作り方】
ジャガイモを小口に切ります。
ボールに卵とコンソメを混ぜておきます。
スキレットにオリーブオイルをひき、ニンニクとアンチョビフィレ1枚で香りづけをします。
ジャガイモを入れ、やわらかくなるまで炒めます。
2をスキレットに流し、固まったら完成です。
☆クレマ・カタラーナ(デザート)
スペインのデザートといえば、アロース・コン・レチェ(Arroz con leche)という米のプリンが定番ですが、米を牛乳と砂糖とシナモンで煮込んで作るこの料理は、日本人からは賛否両論あります。
その点、今回紹介するクレマ・カタラーナ(Crema Catarana)は、オレンジ風味の素朴なプリン味で、シナモンが苦手な人でも楽しんでいただけるのではないでしょうか。フレンチのクリームブリュレと味も形も似ていますが、大きな違いは、コーンスターチを使用する点です。
デザートまで食べるとずっしりとした満腹感を味わえます。焼き目を付けるためにガスバーナーを使用しますので、テーブル以外の別の場所で使用して、夜のファイヤーを楽しみましょう。
アツアツでもおいしく食べられますが、表面のグラニュー糖をパリンパリンにしたい人は、時間をおいて少し冷ましてから食べるのがおすすめです。
【材料】
牛乳 100cc
生クリーム 100cc
卵黄 2個
砂糖 30g
コーンスターチ 10g
オレンジの皮(すりおろしたもの)適量
バニラエッセンス(なくてもOK)少量
グラニュー糖 大さじ1
【作り方】
ボールに牛乳・生クリーム・卵黄・砂糖を入れ、ホイッパーでよく混ぜ合わせます。
1にコーンスターチ・オレンジの皮・バニラエッセンスを加え、さらに混ぜます。
スキレットM(底面直径16cm)に流し入れ、焼きます。
火から下ろし、表面にグラニュー糖を全体にふりかけます。
ガスバーナーで、焼き目を付けて完成です。
★まとめ
BBQ以外のアウトドア料理でおすすめなのがスペイン料理です。スペイン料理のタパスや夕食は、季節の野菜や食材を使って簡単に調味できるものが多く、ワインやビールによく合います。昼食がメインのスペイン料理では、夕食は残った料理や食材を生かすクリエイティブな場でもあり、ピンチョスやオムレツなどの料理でどれだけ冒険できるかがポイントです。ぜひキャンプを通して、スペインの食文化の懐の深さを体験してみてください。
★撮影場所:ふもとっぱらキャンプ場

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